第二十八話 ありがとう
パパの誕生日はとっくに終わったけど。。。
パパはまだ「王様週間やからなんでも言う事ききや!」と言っては、
かんくんととんちゃんをリモコンのように使っていた。
でも、二人は動かなかった。
とんちゃんは、このお家の誕生日の人の特権である、
一週間続く「王様・お姫様週間」のいうことは聞かないくせに、
「はにや」の商売だけは思い出したようにしていた。
〈登場人物〉
●トト(2010年3月1日生まれ) ロングコートチワワのブラックタン・クリーム。男の子
●ココロ(2012年6月28日生まれ) ロングコートチワワのホワイトorクリーム。女の子
●パパ(アラフォー) トトのパパ
●ママ(アラフォー) トトのママ
●かんくん(2001年生まれ)男の子
●とんちゃん(2005年生まれ)女の子
パパの王様週間も、結局誰も何も動かないまま終わろうとしていた頃、
とんちゃんとかんくんが二人揃ってパパの前にやってきた。
「はい。誕生日に渡すの忘れててごめんね」
かんくんととんちゃんは珍しく声を合わせて言った。
かんくんととんちゃんは、それぞれパパに手紙を渡した。
「おめでとう」
またまた声を合わせて言った。
いつも喧嘩ばっかりしてるけど、今日はなぜか息が合っている。
「ありがとう」
パパはニコニコして受け取った。
「今、読んだらあかんで」
かんくんは照れながら言った。
「なんで?読みたい」
パパが駄々っ子のように言った。
「なんでも!」
かんくんは大きい声でそう言って、
「まだあんねん」
と言った。
そして服の中に隠していた物をパパに渡した。
「これプレゼントやで」
と言った。
パパは驚いていた。
「かんくんが買ってくれたん?」
「そう。とんも、お金出したんでやで」
「そうなん?。。。ありがとう」
気のせいか、パパの目がうるうるしているように見える。
「あけてみて」
「うん。。。なにかなぁ。。。」
パパは包紙を開けようとした。
包紙は、明らかにお店の人がキレイに包んだのではなく、
あとでかんくんたちが包み直した感じだった。
パパは気にせず、中身を出した。
それは手品セットだった。
「手品セットやん!ありがとう」
パパは素直に喜んでいた。
自分でする手品なんか全く興味ないはずやのに。。。
いつもかんくんやとんちゃんがしてるの見てるだけやのに。。。
でも、すごく嬉しそうにしてるよ。
なんでやろね。
「あれ?」
パパは、箱を振ってみた。
「ん?。。。中身、入ってる?」
「じゃじゃじゃーん」
とんちゃんが言った。
「今からマジックショーを始めます」
「え?」
パパは戸惑っていた。
これはパパのプレゼントのはずなのに。。。
それからとんちゃんとかんくんは、
ボクでも分かるようなバレバレな手品を披露した。
パパ、怒ってるやろうな。
こんなんやったら、まるで自分らのために買ったようなもんやん。
あ~あ~。。。パパに怒られるわ。
ん?
あれ?
パパ。。。
またうるうるしてるやん。
「マジックショー終わり!また見たい時は言ってね」
とんちゃんは笑顔でパパにそう言った。
「ありがとう」
パパの「ありがとう」は、すごくすごく優しい「ありがとう」だった。
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パパはまだ「王様週間やからなんでも言う事ききや!」と言っては、
かんくんととんちゃんをリモコンのように使っていた。
でも、二人は動かなかった。
とんちゃんは、このお家の誕生日の人の特権である、
一週間続く「王様・お姫様週間」のいうことは聞かないくせに、
「はにや」の商売だけは思い出したようにしていた。
〈登場人物〉
●トト(2010年3月1日生まれ) ロングコートチワワのブラックタン・クリーム。男の子
●ココロ(2012年6月28日生まれ) ロングコートチワワのホワイトorクリーム。女の子
●パパ(アラフォー) トトのパパ
●ママ(アラフォー) トトのママ
●かんくん(2001年生まれ)男の子
●とんちゃん(2005年生まれ)女の子
パパの王様週間も、結局誰も何も動かないまま終わろうとしていた頃、
とんちゃんとかんくんが二人揃ってパパの前にやってきた。
「はい。誕生日に渡すの忘れててごめんね」
かんくんととんちゃんは珍しく声を合わせて言った。
かんくんととんちゃんは、それぞれパパに手紙を渡した。
「おめでとう」
またまた声を合わせて言った。
いつも喧嘩ばっかりしてるけど、今日はなぜか息が合っている。
「ありがとう」
パパはニコニコして受け取った。
「今、読んだらあかんで」
かんくんは照れながら言った。
「なんで?読みたい」
パパが駄々っ子のように言った。
「なんでも!」
かんくんは大きい声でそう言って、
「まだあんねん」
と言った。
そして服の中に隠していた物をパパに渡した。
「これプレゼントやで」
と言った。
パパは驚いていた。
「かんくんが買ってくれたん?」
「そう。とんも、お金出したんでやで」
「そうなん?。。。ありがとう」
気のせいか、パパの目がうるうるしているように見える。
「あけてみて」
「うん。。。なにかなぁ。。。」
パパは包紙を開けようとした。
包紙は、明らかにお店の人がキレイに包んだのではなく、
あとでかんくんたちが包み直した感じだった。
パパは気にせず、中身を出した。
それは手品セットだった。
「手品セットやん!ありがとう」
パパは素直に喜んでいた。
自分でする手品なんか全く興味ないはずやのに。。。
いつもかんくんやとんちゃんがしてるの見てるだけやのに。。。
でも、すごく嬉しそうにしてるよ。
なんでやろね。
「あれ?」
パパは、箱を振ってみた。
「ん?。。。中身、入ってる?」
「じゃじゃじゃーん」
とんちゃんが言った。
「今からマジックショーを始めます」
「え?」
パパは戸惑っていた。
これはパパのプレゼントのはずなのに。。。
それからとんちゃんとかんくんは、
ボクでも分かるようなバレバレな手品を披露した。
パパ、怒ってるやろうな。
こんなんやったら、まるで自分らのために買ったようなもんやん。
あ~あ~。。。パパに怒られるわ。
ん?
あれ?
パパ。。。
またうるうるしてるやん。
「マジックショー終わり!また見たい時は言ってね」
とんちゃんは笑顔でパパにそう言った。
「ありがとう」
パパの「ありがとう」は、すごくすごく優しい「ありがとう」だった。
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