第六話 病院に行こう

ドロシーは女の子だから、ママかとんちゃんしかなれないということになった。
なので、二人がドロシーだ。
パパとかんくんは、「そんなんずるい」と文句をいった。
「パパは、パパやからとりあえず一番偉い」
と、自分で言った。
みんなは「えー!」と言いながらも、まあいいかということになった。
だれか偉いとか、ご主人だ、などみんなでワイワイ。
いつの間にやら、ドロシーは誰かの話はどこかに吹っ飛んで、
ボクのパパは、パパ。ママはママ。かんくんはお兄ちゃん。とんちゃんはお姉ちゃん。ということになった。

次の土曜日の朝、ママが言った。
「トト、病院にいくよ」
「病院?なに?どこ?」
昨日、ママととんちゃんが買ってきてくれた、手で持てる小さなおうちに入って、
家族全員で車に乗った。
車の中では、初めてこの家に来た時みたいに、ママが抱っこしてくれた。
「どこにいくんやろ?」
わくわく。
すぐに車は止まった。着いたところは〈病院〉。

そこにはお医者さんがいて、2回目のワクチンというものをすることになった。
なぜか皆に押さえつけられて、先の尖った細い針を刺された。
「いたっ!」
と、思ったらすぐに痛くなくなった。
「なに今の?」
とママにきいたら、「注射」と言われた。
やたらみんなが「かしこいねー」と、頭を撫でてくれた。
なんか、病院というところは痛いところやなぁ。。。
早く帰りたいと思っていたら、次に耳の中に何か入れられた。
「いや!いや!いや!」
すごくイヤ!
で、棒みたいものを耳の中でグリグリ。。。
もう、最悪!帰りたい!
トラウマになるで!このままやったらトラウマになるで!!
ん?。。。まてよ。
なんか気持ちいいぞ。。。
棒が中に入ったら気持ちいいけど、それまでがどうしてもイヤ!

お医者さんがその棒を抜くと、たっぷり耳くそがついていた。
「ちょっと炎症を起こしてるので薬を塗りましょう」
そういうと、また耳の中に何かを入れようとした。
ボクは怖かったので、思い切り暴れた。
みんなが、ボクを押さえつけた。
「助けて!」

やっと、終わったみたい。
「よく頑張ったね。病院、嫌いにならないでね」
と、お医者さんはお菓子をくれた。

うーん。。。美味。
今度から、お菓子だけちょうだい。
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