第四話 ぬくもり

結局この日、ボクの名前は決まらなかった。
かんくんもとんちゃんも眠たくなって二階に上がっていった。

「おやすみ」
パパとママもボクのほっぺにチューをしてから二階に上がっていった。
灯りが消えて、真っ暗になった。
ちょっと怖い。。。
なんか不安。。。

寂しかったので、パパとママとかんくんととんちゃんを呼んだ。
くぅーんくぅーん。。。
どう?愛おしい声やろ。

しーん。。。

あれ?誰も来ない。。。

もう一発。
くぅーんくぅーんくぅーん。
どう?最高に可愛い声やろ。
しーん。。。

ん?。。。誰も来ない。。。

そっか、ボクの寝るところは、この煙突のついた小さなおうちだからか。
ボクは、おうちに入って寝転んだ。

明日になったら、みんな遊んでくれるかな?
なにして遊ぼうかな。。。楽しみだな。
心はワクワクしていたのに、すぐに瞼が重くなった。


夢を見た。
昨日みた夢と同じように、ボクは広い芝生の公園で遊んでいた。
でも昨日と違っていたのは、広い芝生で遊んでいるのはボクだけじゃなかった。
パパもママもかんくんもとんちゃんもいた。
みんな笑っていた。
だからボクも、いつもよりはしゃいだ。
「幸せになるんだよ」
と言った誰かは、もう夢には出てこなかった。
煙突のついた小さなおうちの中は、温かかった。
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